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2020/05/01

2×4で作る4畳半ハウス ④

5-4ツーバイフォー合板1
38㍉ビス接合
壁合板を立ち上げるときビス3本で済ませたのは、屋根を早く掛けたいから。
とりあえず3本打っておけば後の作業には障るまい、ということです。
体重の重い人が上に乗る場合に、心配ならビスを追加されますよう。
合板は、最終的には38ミリコーススレッドを10~12センチピッチで、土台・柱・ジョイント・掛け・タルキと、接する全部の2×4材に打ち付けます。
(90角の時の15センチよりピッチが細かいのは、筋交い・外壁材である以上に、小屋全体の強度が合板頼みなのでキッチリ連結したい)


ところで38ミリコーススレッドの耐力はどれほどのものか?
60ro-はこれまでの感覚で30㎏くらいは大丈夫と思ってきたのだが、この際だ、試してみた。
実験方法は、90釘・ビスの時と同じ簡単な仕掛け。(*90ミリ釘の強度)

5-4ツーバイフォー金物3
左に試験体。

試験体・支点・A
・Bは等間隔。

支点から右に
ゆっくり進む。
A点で70㎏。



試験体は、4センチ幅の合板を38ミリビスで2×4材にねじ込んでいる。合板幅を4センチにしたのは、合板の引っ張り強度も見たかったから。ペアの片方が足を引っ張るようでは、相方の頑張りが無駄になります。

――で実験の結果。
A付近では変化なく、往復した後Bに立ったとき針葉樹合板が断裂した。
ビスに異常は見えず、降参は合板が先だった。
60ro-の体重は70㎏だから、140㎏だ。

5-4ツーバイフォー金物4
ごく一般的な2×4材に針葉樹構造合板(幅40ミリ)を、コーススレッド38、1本で緊結した。
38ミリビスだから2×4材には26ミリしか食い込んでないが、予想以上に強かった。


ビスは壊れなかったが、限界は近いだろうし、これで十分と思い実験終了にした。
2×4材や38ビスにも強弱のばらつきはあるだろうから、ザックリした数値が分かればOK。
合板とビス共に、ほぼ1/3の50㎏を安全値とすればヨロシカロウだ。



立てた柱と土台は、縫い釘(ビス)90ミリで固定するが強力ではない。下左絵。むしろ連結材である合板の力が大きい。
その合板は幅40ミリで50キロの力があるから、幅90センチの合板は1トンでもちぎれない。柱と土台に各10本(10㎝ピッチ)のビスを打ったら500㎏に耐える計算で、小屋材の結合力としては十分ではあるまいか。
(ビスは一致団結して対抗するとは限らないので、条件のきついところでは5㎝ピッチや連結金物を追加されたし)

5-4ツーバイフォー金物1

その他の接合
柱上端は、掛けやタルキに合板を挟んで緊結する。上右絵。
柱にかかる荷重はせいぜい150㎏。余力も見て、90ビスを片面なら4~5本、両面からなら2~3本打っておけばヨロシカロウ。


5-4ツーバイフォー金物2
タルキと掛けの接合は、90釘(ビス)2本の斜め打ちになる。ただ、ACFの3列でしか接合できない。90角仕様の全6列に比べると数が少ない。
一抹不安があるので、防風の遮蔽物の無いところでは、ひねり金物やハリケーンタイなどで補強されたい。(これらは、上からかぶせる鞍金物でなければ、側面から後打ちできます)




今回の作り方は、仮設小屋(*1坪ハウス)のやり方を踏襲しています。
40角ではなく、12ミリ合板の連結材として2×4材を使う。その2×4材が結果的に土台や柱や桁(けた)になるという組立てです。
2×4材が入手しやすいから使うわけで、同等以上のものなら他材でも構わない。
本構造の主役は2×4材というより、合板なのかもしれません。

5-4ツーバイフォー

⑤では材寸チェックをします。


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2020/04/25

2×4で作る4畳半ハウス ③

タルキのジョイントカットは定規まかせで良い。
向きが合わないときは裏からカットします。
ジョイント位置は3~4センチずれても問題ない。全長を合わせます。

タルキのジョイントカット

定規
2本の直材で作った定規。
ジョイント長さは材Hの
2倍くらい。
定規で寸法はそろう。

赤斜め線が、
「ここらで切ろう」
のライン。

カット前
他2×4材を下敷きにして
その上に切れてよい合板
をのせて
その上にカット材。

定規がずれないよう
全体をクランプ固定。

カット後
カットした。
下敷き合板も浅く一緒に切る。

切れた定規位置が
次回以降の切断位置。

ビス3本
上材に
4ミリの下穴をあけ
ビス3本。
裏側からも同様に。

番付
ジョイント中央の印は
運搬でバラす場合。
印を合わせて連結する。
番付も書いておく。

棟カット
棟側は2,7/10勾配で
斜めカット。

あり合わせの合板で
定規を作った。
幅広で
握りにくかったので
左側を斜めカットした。





90角プランと2×4の本プランの違いの一つは、骨組材がきゃしゃなこと。屋根合板を張ってしまえば安定するが、それまでヘニャヘニャするのは否めない。
平づかいの2×4材の弱さを踏まえたうえで、なるべく平面形を狂わさない配慮をしながら屋根を組みます。(少々の狂いは支障ないかと)

掛け・棟木・桁

5-4ツーバイフォーd7

これらは名称がややこしいけれど、タルキを受ける横材。長さも同じ。
加えて「鼻隠し」も長さが一緒でタルキ墨は印しておきたいから、5本まとめて墨付けをします。
材の中から横曲がりの少ないものを選ぶ。
(柱と合板を一列にする掛けは、そのまま壁通りになる。屋根合板やタルキで修正できるが面倒にしたくない)


屋内でタルキの通りを整える均し材(全長2,736)も、このとき並べてタルキ位置を印しておくとよい。
なお今回掛け全長は合板幅と同一にしている。合板が外に飛び出しても当たるものが無いからです。

タルキ

5-4ツーバイフォーd9

タルキの取付け以降は90角プランに準じるが、異なる点は以下の通り。
  • タルキ固定は、脳天打ちでは長い釘(ビス)が要るので、縫い釘90ミリ2本打ち。
  • ジョイントは、C通り位置に限られる。上下向きを変えて交互に。
  • 軒の出を提示プランでは450にしているが、タルキ背があるので1m出すのも可。
    (吹き上げへの配慮が要ります)


タルキは、真っすぐなものを選んで1・4・中央(2´)通りに配し、各掛けと位置印を合わせて接合➡軒先鼻隠し➡残りのタルキの順に打つのが、平面形を整えるうえで望ましい。
5-4ツーバイフォーa3
棟位置の作業は、寝床の掛けを打って(釘3本以上)、合板を2枚乗せれば足場になる。(合板ズレ防止に必ず釘留めする)


前回の立面図は、寝床の掛け位置が良くなかった。
間違いではないが、寸法稼ぎのカイギは気持ち悪い。
上図と左絵のこちらが良いです。




本項は、別プランや比較検証など、まだ続きます。

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2020/04/21

Pさんの家の屋根

老世帯のPさんから、「雨が漏ってきます」と電話が入った。
一階の天井からだそうで、Pさん宅の屋根はコンクリートで平らである。陸屋根なので、高所作業は辞退したい60ro-にも何とかなろうと出かけた。
20年ほど前に、「つくった建築会社の人が何度もやったけれど結局ダメだった」という雨漏りを直して以来、Pさんには信用されている。これは立場の逆パターンもあるはずで、良いめぐりあわせのお客さんだ。

屋内の雨漏り個所を見た後、庭に出て問題の屋根を見上げた。
「おいおい…! なんだよこれ?」
二階屋根の張り出した軒裏で反射光が揺れている。「まさか…、でも…」
ハシゴをかけて屋根上をのぞいてビックリ仰天。

ブログ16pさん2

プールになってる。水溜まりのレベルじゃない。
デッキの数ある排水口はすべて腐葉土で埋まってた。
一番深いところは10センチほど雨が溜まってる。こりゃあいくら防水屋根でも漏るでしょう。
細い金属棒で排水口を貫通させて、雨水を落とした。
事情を説明したが、老夫婦は驚いたものの2階に来て現場を見ることは無かった。
もう階段を上るのがエライそうな。

平らな陸屋根は、見て回るのは楽なはずだが、階段が登れないではたどり着けない。
むしろ傾斜屋根のほうが地上から見られるぶん、不良個所は見つけやすかろう。
落ち葉や小枝や、風や鳥が運んでくる異物で、排水口ふさがりはこの先も起きるだろう。
自分の家なのにもう日常の点検ができない。
だれも80になった時を想定して、自分の家はつくらない。
手間賃を払うから半年か一年に一回見に来てくださいと頼まれてしまった。


IMGP3730.jpg

初日は下見がてらで
応急で水を抜いただけ。
日をあらためた。

こちらは5日後。
その間の雨で
残っていた泥が詰まって
1か所が水没してた。



排水口の目皿の桟が、かえってゴミを溜めるかと切り取ったが、効果はいかに?
ドレンのキャップは、隙間が大きいし欠けているものもある。ゴミの侵入を防いでいない。
100円ショップでステンレスざるを買ってかぶせたら、水は通してゴミは避けられるんじゃないか――もっと良い方法はあるかな? ただいま思案しております。

ブログ16pさん


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2020/04/16

2×4で作る4畳半ハウス ②

5-4ツーバイフォー2-9
色部分は、屋外と屋内から見える合板。

柱の長さ――プランAの場合
柱の全長は四角枠内の数字。
この寸法は90角4畳半ハウスに準じた場合で、棟木(掛け)高さを3,100にしています。屋根勾配も同じ2,7/10。
5-4ツーバイフォー2-5
C通り4本の柱は、両端と中2本では10㎝くらい長さが違う。
一番上の絵のように、中柱はタルキとバッティングするので下げている。(奥のF通りも同じ事)
側柱は、外壁合板を介してタルキと接合するために、タルキ上端近くまで伸びている。

5-4ツーバイフォー2-10

5-4ツーバイフォー2-11


柱の長さは、下図を(たとえばA4方眼紙に縮尺1/20で)描けば、誤差1センチくらいで求められる。より大きく描けば誤差は減るが、大きな用紙が要る。
(青の数字は計算で求めたもの。この図では読み取れない)
5-4ツーバイフォーd6
そこで次の詳細図。やはりA4方眼紙に縮尺1/2で描いたもの。
C通りの掛けの基準点(赤点)の高さは、水平長さ×0,27で寸法が出てくる。

2798×0,27=755  3100-755=2345  (A通り基準点高さも同じこと)
1/2図なら1ミリの誤差で寸法を読み取れます。
先の柱長さは、詳細図と合わせ見て書き出している。
計算は細かな寸法まで出るが、ときに計算間違いをやらかすので図面上でもチェックします。
――と以上は舞台裏。オリジナルプランの際の参考までに。
5-4ツーバイフォーd5

部屋の四隅柱にはあらかじめ掛けの高さを印しておいて、合板を張る際には上書きする。スケールを伸ばし当ててまごつくことがありません。


5-4ツーバイフォー2-16
なお、独立柱と庇桁の構成は左図のように。


一方で、「組み立てキットみたいじゃなく、柱の長さなどは建ててから決めればよい、間違えない」と思う人は、そうしたって別に構わない。
5-4ツーバイフォー2-15「ここをタルキ下ラインにしようかね」

高いところで切断しなけ
りゃならないが、
「2×4材だからタイヘン
って程でもない」
という人はこれでも
OK。
*タルキ下ラインです。切断線はこのラインをもとに印します。


合板寸法
下段は3×6のまま。
上段は、柱長さに準じればよいのだが――
正面(C通り)は、掛けの高さと同じ。
背面(F通り)は、掛けの高さと同じではわずかにタルキが当たるので少し下げる。
左右面(1・4通り)は、タルキに合板を留めるため、90ミリ弱伸ばす。
寸法としては下図になります。
5-4ツーバイフォー2-14
言わずもがなのことですが、4通りの左2枚は逆さづかいで3×6合板1枚で収まります。


次回は、掛け~タルキ。
2×4材で作る4畳半ハウス ③へ続きます。



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2020/04/09

続・16年目に三和土

アフターです。
やりました。

完了
ヘタクソな豆砂利生コン仕上げみたいになってしまった。

終わったものの仕上げは失敗。
トホホのてんまつを。


カラッポ
こっちがビフォー。
作業は昼過ぎから、
土間を空っぽにした。
薪ストーブは後日
処理すればよいと
据え置きのままにした。
少しでもここは楽を
したい。



3日でも4日でもかかって良いさと開き直ったら、いっぺんに気が楽になった。
ただ肝心な前提が頭から抜けている。


レベル1レベル2・土留_LI
周囲にレベル墨▼を印して、中央にプラス15ミリの目グイを打つ。かぶる換気口に土留めの板。
これらは土間打ちの約束事。

防湿ビニール二日目の朝。いよいよ土間打ち。
この小屋に防湿ビニールは似合わない気がするのだけれど、湿気止めが目的の工事なので敷くことにした。
作業場でいずれ廃物になるよりも、使用目的に沿って使うがヨロシカロウ。

計量
コンクリートの時はバケツでの目分量だが、今回はセメント量が少ないので計量した。
弟の作業場から持ってきた秤が役立ってくれた。

練る練る練る
練る、練る、練る。


初日午前8袋
午前中に8袋分を投入。
まだ8袋。まだまだ先は長い。
「数えると気がなえる。やっとりゃいつか終わる」、とは親父も年配のU大工も言った。確かにおおせのとおりですが…ふー、疲れる―。
思い違いはこれで、日をまたぐのは良しとしても、層の途中で止めたら段差がうまく詰められない。結果一日一層がノルマになる。
そもそも0,8㎥の手練りは尋常じゃない。1日分の0,3㎥だって60ro-には随分きつい。だんだん叩くのが手抜きになる。

翌朝18袋完
翌日の朝の写真。第1層は計18袋。
土嚢袋の内容量は当初の思惑より多くて、一袋40㎏あった。3割も多い。全部で0,5㎥ちかい。
もう2層でやめようと決める。三日もやっとれん。

結局2層で終了。
防湿ビニルを敷いたことで、三和土は保護材になった。厚くすることもあるまい。
3層目の代わりにセメントを水溶きした「ノロ」でコーティングして、表層を丈夫にすることを思いつく。
ところがこれが良くなかった。
試したうえで配合や粘度を決めればよかったのに、暗くなる前に終わりたいと適当に一輪車いっぱいに作ってぶっつけに塗ったから、はなはだ具合悪いものになった。
コテではうまく伸びず、刷毛で塗った結果、粘土チップが起き上ったり、混ぜた砂が盛り上がったりした。下手なヒヨ方の土間コン下地みたいになった。

完了
それが先のこの完了写真。
ま、見栄えにとらわれる家じゃないから良いんだけどさ。
後は6月から9月まで、湿気具合を御覧じろ、です。ホントおつかれー。

完了2モンド_LI


入口の境は粘土チップじゃ
難しいのでモルタルで処理。
モンドノスケの足跡▼は
消えなかった。



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