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2019/12/08

14年目のコテ塗りシリコーン壁

全体
写真は補修した後。

具合悪いことになった
コテ塗りシリコーンの
南壁。

茶色は、防腐剤。
タッチアップというには
チョット多いが。



前回、9坪ハウスの柱ほか木部に防腐剤を塗った。
その時に気づいたのだが、外壁合板のコテ塗りシリコーンが一部破れたり浮いたりしていた。
その場は、破れたり擦れたりの箇所に防腐剤を塗りこんでおいたが、さてこの後はどうしたものか。

穴1穴2
補修前のシリコーン被膜の穴。
右は、カッターナイフで切ったものの、剥離は止まらない。


ブログ15塗装4この小屋づくりは行き当たりばったりで、
屋根に波トタン、外壁に合板を張って、外壁1m高さまで防腐剤塗り。「ヤレヤレこれで雨風はしのげる」と一段落した。
1年近くたって、雨の当たる南壁合板(OSB)にハガレが見えた。波トタンを張るよりオモシロイと、クリヤーシリコーンを左官ゴテで塗った。
その後、塗り損ない個所などにタッチアップは行っているが、それでコテ塗り南北壁は14年が経過している。
当初木杭基礎の計画だったわけで、「10年住めれば十分。その先は生きちゃおるまい」だった。

ブログ15塗装2外壁塗装①より

浮きと破れの原因は――
透明のシリコーンのほうが色付きシリコーンより長持ちすると言ったのは板金屋で、その所感は60ro-にもある。地肌が透けて見えたほうが面白いとも思ったし。
だから耐久性の高い(と思われる)クリヤーシリコーンを使ったのだが、同時にクリヤーは光を通すから、合板はそのため劣化が早かったかもしれない。
紫外線等で合板表面が傷んで、壊れた表面組織ともどもシリコーン膜が浮いた――正確なことは分からないが、木材繊維がへばりついたシリコーンが剥離してるのは古いコーキング箇所で時に見るから、ここらがシリコーンと木材の相性の悪さ――金属や石やガラスにはない限界だろうか。
加えて、シリコーンを塗り広げるほど安上がりとグイグイこすったから、薄く弱くしたのだろう。雨風その他で摩耗して穴や破れになった。

――で、さてこの後どうするか。
正直良い方法を思いつけないでいる。
塗装表面ではなく奥の合板面での剥離はやっかいだ。劣化した被膜塗料のトラブルと一緒で、対処が難しい。
被膜塗料をこけ下しておいて、「シリコーンは丈夫で撥水性が高いから大丈夫」なんて言っておいて、同じ轍を踏んでしまった。
カラーシリコーンならまだ良かったのか。
キシラデコールのカラレス(無色品)が「要上塗り」というのは、このことだったか。
東西壁の、防腐剤塗り・希釈シリコーン刷毛ローラー塗りは、南北壁より数年遅れての施工だが、ビッチリ合板面にへばりついている。合板にはこっちの方がやっぱり良いようです。

補修3
こちらは東壁。
端の雨のかかり
やすい場所。

防腐剤だけの部分があって
ハガレかかっていたので
今回ローラー塗りした。
比較しようと
右半分は防腐剤のみ。



シリコーン被膜の破れから雨が入っちゃ具合悪いから、今回1:1の希釈シリコーンをローラーで塗り重ねた。
穴を埋めただけなので、剥離の抜本的な対策にはなってない。

補修1補修②
1:1希釈シリコーンを上から塗った。
奥まで浸み込むよう心がけたが、効果のほどは――


14年もったのだから、これはこれで良しと思うにしても、さてこの後は…
今さら外装と言うのは、この先10年以上使える小屋にするわけで、60ro-のほうが付き合えん。80ro-はカンベンだ。
この先は、だましだましで付きあって行きますかねえ。

いま言えることは――とびっきりの良い対策を見つければともかく――合板壁へのコテ塗りクリヤーシリコーンは、15年が限界かと思われます。


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2019/12/05

スーパーカブ ②

カブのタイヤ交換をすることにした。
前回は8年ほど前、クルマ屋まで持っていって替えてもらった。今回は自分でやります。
クルマ屋は前後輪1万円でやってくれたのだが、届けるときと受け取るときは片道を1時間近く歩かなきゃいけない。日程のこともある。
というか、タイヤ交換ぐらい出来そう。面白そう。やってみたいのだ。


ブログ15カブ2
同じ時に交換して
後輪だけがひび割れてる。

クルマ屋の親父、
こっちだけ古い
在庫品を使ったんじゃ?

疑っちゃ悪いか…



自転車のパンク修理は、中高生のころ何度かやった。
その後ブランクがあって、ウン十年ぶりに子供の自転車のパンク直しをしたら、チューブを裂いて失敗。自転車屋に笑われた。
そういう経歴なので、一抹の心配はある。
自転車のパンク修理はホイールを組んだままだったから、タイヤを外すのは初めてだ。


ブログ15カブ1
購入したもの。

左側はDIY店で。
右側は通販で。

メガネレンチ等は
手持ち品がある。



部品と用具は、通販とDIY店で用意した。
タイヤを外すタイヤレバーは、子供の自転車で失敗したのは先のとがった釘抜きを代用したせいなので、専用工具を購入。(中学生のころ使ったのも釘抜きだったが、先が丸かった)
タイヤワックスはシリコーンスプレーで代用可とも思ったが、初心者だから先ずは教則通りに行こう。
ムシも準備したが、これはすでにチューブにセットされてた。ま、余分にあって悪くも無かろう。
さあて…!

やり方は、昨今いろんな方がネットで紹介してくれてるので、それに倣った。
分かりにくいところは分からんままに「えい! やってしまえ!」だ。


外した外せた!

固いネジもあったし
ホイールが引っかかって
外れなかった。
筒(ブレーキドラム?)が
ズレ下がって部品が
転がり出た。
「何かマズイことに…」と焦るうちにゴソンと取れた。



どうにか外したけれど、組み立てられるかしらん…

はめたホイールのタイヤ交換は、
外すのに手間取った。
古いタイヤは固い。

新タイヤは柔軟で
外すよりは楽に収まった。

空気を入れてみた。
チューブも破ってない。
OK!


動かないバイク、ましてタイヤの無いバイクはやっかいなものになる。
ハラハラドキドキの組み立て作業だったが、どうにか――


組んだ
組み立ては――
案ずるより産むがやすし
だったか。

手早くとは言えないが
元の格好になった。
部品の余りも無し。




大丈夫みたい
ネジは固く締めた。
ブレーキとチェーンも
調整した。
試しに走ってみた。
モンダイは無さそうだ。



もっとも、どんな手違いがあるかしれない。
ここしばらくは様子を見ながら、スピードは控えよう。

自分は思ってたより不器用なのかも、とあせる場面もあったが、無事に終わったようだ。
勝手は分かったから、次はあるかどうかしれないが、今回より楽にやれよう。
昼前から始めて、終わったのは3時半。
おつかれ~。


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2019/11/30

クレオソートとクレオトップ

P1030644.jpg
築21年のカーポート屋根。
前回塗ってから3年くらい経っている。

今回防腐剤を塗ったのは、小屋ではなくて本宅のカーポート。
屋根のない雨ざらしの軸組だから、小屋のメンテナンスに通じるものがあります。


ブログ15クレオ2ブログ15クレオ1

青い苔が目立ち始めた。
そろそろ塗りどき。


P1030648.jpg
防腐剤は、以前は「クレオソートR」が多かった。このところ「クレオトップ」を使ってる。
右は「トーショク」。希釈コールタール。真っ黒。ねばい。


防腐剤にトーショクを混ぜると色を濃く出来る。かなり色も褪せて来たし、黒っぽくしようと用意した。
二者を混ぜれば耐久性も増しそうであるし、粘くなるからローラー塗りがやりやすいかとも思った。

「あれれ?」となった。

P1030653.jpg

混ざらない。
底にブツブツの沈殿物が溜まった。

「なんだ?」


かつて30ro-が、粘っこいコールタールは塗りにくいので、薄めようとシンナーを混ぜたがダメで困っていたら、「コールタールは防腐剤のクレオソートで薄めるんだ。今の若い奴はそんなことも知らんのか」と年配者に笑われた。
以来ずっと、おりおりにクレオソートとトーショクを混ぜてきたが、今回トラブった、なぜ?
クレオトップの缶には表示が「油性」とあって、説明書きには「刷毛や用具は塗料シンナーで洗う」とある。
クレオソートは塗料シンナーでは洗えない。薄まらない。
同じクレオで名前が似てるから、成分も似てるだろうと思いこんでいた。

長く使ってきたクレオソート油は発がん性を問題視されて、今は多少なり安全とされる代替品がいろいろ店頭に並んでる。
メーカーに問い合わせたら、やっぱりクレオトップはトーショクと混ぜられず、混ぜるなら「クレオソートR」だそうな。紛らわしい。

P1030661.jpgその他の防腐剤(塗料)。
キシラデコールは、お客さんの指定(色や高級感で)があったときに使う。
塗り重ねるとテカリ具合でムラになるし、手にべたつく感じが嫌です。
木材防腐防虫ソートは、薬効は不明だが、色が薄い。汚れた灯油を塗ってるようで張り合いがない。
(缶のたれは容器流用、他の防腐剤の色)
いずれも油性で塗料シンナーで洗うからクレオトップの同類か。トーショクは混ざらない。(混ぜたい人もいないでしょうが)


防腐剤(塗料)の毒性については、長い間クレオソート油やコールタールを塗ってきたが、個人的には被害らしいものは無い(と思う)。夏にかぶれたことはあるが、ピリピリしただけで洗剤やウルシかぶれのほうが被害大だった。
中には臭いや健康被害を気にする人もいるので、仕事で使うときは使ってよいか確認します。「やめて」を言われたのは一割でしょうか。
「防腐剤」じゃなく「木材保護塗料」とあるせいか、キシラデコールを安全と見るのはどうなんだろう?
キシラデコールの缶にはトーショクRとほとんど同じ注意書きが記されている。
防腐・防カビ・防虫の薬品が人畜無害のはずないと思う。(動物小屋には塗らないでとあります)

P1030656.jpg

P1030655.jpg

塗り終えた。
トーショクを混ぜられなかったので色が薄い。塗り替えた感に乏しい。
次回はトーショクを混ぜられる「クレオソートR」にしよう。



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2019/11/23

三角形の小屋

ふつうに四角い家が作れるなら、ふつうに四角い家をつくります。
四角い家が作りやすい。
でも時に敷地が三角で、土地を余さない三角の家なんて出来ますかと言われたら、これはオモシロイコトになった、と思う。

ブログ14
ずいぶん前につくった6,5坪の店舗事務所。
今も建っているが、オーナーもすでに代わっている。
建てた、にとどめましょう。


三角形の小屋を建てる人がいるかどうかしれないが、シミュレーションしてみます。
三角小屋――規格の4m材・90角を使って、三角小屋をできるだけ簡単に作る――方法です。

①土台材3本をを平地に置いて合わせ、重なり部分をケガく。加工する。
ブログ14三角10

②梁材を土台と同寸に加工する。平地で組んで、束位置と母屋をケガく。
後は、柱・束のメチ凹と、柱・束・母屋本体を加工して、加工は終了。

ブログ14三角6母屋は2本で
1ⅿピッチ。
束はどうせ合板ジョイントには合わない。
柱束無加工なら外に出さない。

ブログ14三角4左図、A´は柱・束角をカットする場合。2面を合板下地に出来る。
(Aでは45角を添えて、無理やり外壁合板下地にしている)
柱を正対させ両角カットしてもよい。
四角い柱で三角家を作るから、これらは避けられない。


小屋の平面形は土台で決定する。
組んだ土台の下に基礎を作るのは、4畳半テキストと同様です。
土台なりの梁・母屋までを組み上げる。
この後、タルキ以降は現場合わせで行く。
ブログ14さんかく11ブログ14三角8


なぜこんなやり方をするかと言うと、
  • 三角形の家は寸法どりがやりにくい。
  • 基礎の丁張は、掛けにくく狂いやすい。
  • 斜めカット等の加工がやりにくい。
  • 梁より上の小屋組みは、特に計算がややこしい。
――などなどで、小屋レベルなら、世話の焼ける算数などやってる間に、現場合わせで手を進めたほうが手っ取り早い。小屋の45角ならこれでヨカロウ! なのです。

なお、屋根の形はほかにも、いろいろバリエーションはあります。
ブログ14三角13


この建物の床面積は7㎡弱で、4,2畳。
4畳半に準じる面積があるわけで、それならと流し台など配置してみたら気持ちよく収まらない。三角コーナーがデッドスペースになる。
今少し大きくなればコーナーの不利は割り引かれるが、そうなると今度は本体が大きくなるから作り方を変えなくてはいけない。ややこしくなる。
三角形の家はどうしたって変則になるわけで、角柱のようなつじつま合わせは他でも発生する。
雨風しのげる小さな三角小屋で良しとするか? 
それ以上大きな三角小屋を作りたいセルフビルダーはいるかしらん。
オモシロくはあるけれど…

この先は、もしリクエストがあったなら――ということにします。



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2019/11/16

軒天

「軒天」はていねいに言えば「軒裏天井」でしょう。
「あげうら」という大工もいたけれど、「あげ」はどんな字を書くんだろう? 

9坪ハウスは軒天を張ってない。
4畳半ハウステキストも、軒天無しを想定してる。
物置のような軽易な建物にはまず軒天は張らないけれど、同時に重厚な入母屋屋根では垂木を化粧で見せて、軒天無しイコール安普請ってことでもありません。

IMGP3693.jpg
やや変則的な軒天。
新築時は防腐剤塗りの
タルキを見せていたが、
2年後に角波トタンを張った。


IMGP3694.jpg


軒天を張れば、ある面では楽ちんです。
寸足らずのタルキを打ったら横に1本添えれば良し、割り付けミスも害が無ければOK。軒天がアラを隠すまでの間チョット不細工なだけ。
軒天を張る場合は面戸を打たない。面戸の代わりに軒天がゴミや生き物の侵入をシャットアウトする。
雨の侵入も防止する。化粧タルキは台風時に雨漏りすることがあって、隙間ふさぎに悩まされるが、軒天のカバーは万全対策になる。
先の写真は台風後の施工で、張った理由は――もう言うまでもないでしょう。


軒天は、当初は3ミリ厚のタイプ1(1類。完全耐水合板の表示)合板を張ったが、20年で塗装や合板の劣化が目立ちだす。
今は5ミリ厚のケイカル板施工が多く、塗装劣化は起きても基材自体の剥離は無くなった。類焼防止の長所も。
角波等のカラートタンは耐久性に優れるが、外観の凹凸がやや重ったるい。
ブログ14軒7
軒裏は、いぜんは屋根の傾きのまま斜めに張ることが多かった。軽快に見える。もし雨が入っても鼻先から落ちるから、理にかなってる。
今は水平に張ることが多くなって、シックに見える。
水平張りは、平面が突っ張ることで、多少なり強度に貢献してる気がします。

軒裏で支える
45ミリ角の屋根タルキの場合、軽い屋根でも軒の出は60センチまでにしている。それ以上は上に乗るのが気持ちが悪い。
ブログ14軒5

でも――例えば玄関庇で、柱は邪魔だから立てたくない、庇の出は1,5メートルくらいは出したい――そんな事例があった。
その求めをタルキを太くして対処しようとすれば、タルキ背を2,5倍以上――H120~135材を本体から突き出さなきゃならない。これは実際的じゃない。

解決策としたのが45角タルキのトラス仕立て。
ブログ14軒6
一本棒のタルキでは70㎏でレッドゾーンだったものが、こちらは1,5ⅿ先の100㎏も耐えられる。
単純に曲げ力で対抗するよりも、軸方向力に任せるほうが有効だ。45ミリ角は1トンでもつぶれたり千切れたりはしない。
(杉の圧縮・引張許容応力は長期でも60㎏/㎠以上ある。20㎠なら1,2トン)
注意するのはⒶの引き抜き力で、相応に対抗できるよう、釘やビスその他の金物でガッチリ固定すること。
次いでⒷ、ⒸⒹも外れないよう、両側からコンパネなどの端切れを打ち付けてしっかり固めた。
45センチピッチのトラス同士も、横斜めにしっかり連結する。
ポーチから見上げるとにぎやかしいが、なに軒天を張れば見えません。


メモ
以前大工の書いた本に「いたかす」とありました。
その一回こっきりで、ほかでは聞かない。
「いたかす」はおそらく「板カスガイ」で、
「木材の切れ端はいっさいホカラズに、いたかすとして接合部に釘で打ち付けよ。そうすれば家は頑丈になる」
と書いていた。
合板プレートのほうが割れず粘り強いと思ったわけだが、要は考え方はそれ。
昨今は各種金物も豊富ですし。
くれぐれも接合部が引っこ抜けたはダメです――くどいね。



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