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2020/05/24

ヘシコ

今回は漁港の魚販売に行かないようにした。
――で、動物タンパクが乏しくなった。
「こういう時こそ保存食の出番。たしか魚がまだあったはず…」
トイレの机下から塩漬け保存バケツを引っ張り出した。
サバが2匹出てきたが、ラベルに日付がない。いつのものか――???

ヘシコバケツヘシコさば

農文協の「郷土の家庭料理」だったと思うけれど、漁村のおばちゃんが、
「魚は塩さえたくさん入れとけば失敗しない。塩抜きすればいつでも寿司に出来る」
と言っていた。
それを素直に聞いた。簡単なのはありがたい。
魚が食べきれない時は頭と内臓を抜いて、塩で埋まるくらいにして玉石を載せた。
――で、15年目。

ヘシコ汁
サバを取り出した後。
玉石の下に落としブタが沈んでる。前回すくったとみえて、今は汁が少ない。


魚と塩しか入れてない。
醬油みたいな汁は、みな魚から出たもの。
実は小ぶりのウルメイワシを――頭や内臓をとるのは面倒と、そのまま入れたことがある。溶けて無くなった。
そういうものもひっくるめて、こういうことになっている。
汁の下は溶け切らない塩の層が5センチほど溜まってる。
上の汁は、多くなったら別瓶に入れて、ダシ醤油として使ってる。生臭いとも感じないので、うどんスープなどに使います。

ヘシコアジ
今回は、こっちをいただくことにした。

ここまでは、まくら。本編はここから。
(本編はすぐ終わります)
食べることにしたのは結局ヘシコ――塩漬けした魚をヌカ漬けにしたもの。
床下保存庫のタッパーからアジのヘシコが出てきたので、こっちをいただくことにした。サバは――今度はこっちをヘシコにしよう。

ヘシコチェンジヘシコ重し
アジを取り出してサバを入れて重しをした。次に開けるのは、ハテいつのことか。
塩を多めに入れたヌカ床は、漬けるときと取り出す時に触るだけ。15年のあいだにヌカと塩を追加している。
ひょっとしたら、正式なヘシコはもっとずっと細やかに作られるのかもしれないが、売り物じゃない日常食はザックリつくられる気もします。


ヘシコ乾かすP1040300.jpg
左。そのまま焼いてもいいんだけど、カリッとさせたかったから1日干した。
右。ここでこれだけのヘシコは食べきれない。戻った私の弁当になります。



「あれは貧乏人の食い物だ!」と吐き捨てるように言ったのはIさん。
彼は子供のころ貧乏で、食べ物には屈折した思いがあるみたい。
たしかにヘシコはしょっぱくて、ひとかけあればご飯がたくさん食べられる。塩分控えめのご時世では、好ましい食品じゃないかもしれない。
でも冷蔵庫が無ければ、塩漬けか乾燥して保存するしかないわけで、食べられないよりはずっとマシです。貧乏人に限らない。
それに――ヘシコはとてもしょっぱいが塩のかたまりとは全く違う。香ばしくてジンワリとうまみが出て、ご飯も一緒においしくなる。

P1040315.jpg

どうでしょ? これだけではやっぱり「貧乏人の――」かしらん。


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2020/05/19

小屋にいます

来た。例月より2週間遅れ。
解除とは言うものの実のところ、「これがベストだ」は誰にも分からない。
解除しといて「ゆるみが見える」なんて、解除すれば緩むに決まってる。為政者も混乱してる。
コロナを心配する人がいて、それ以上に顎の干上がりを恐れる人がいる。
「県境を越える移動を控えよう」の電光掲示の国道24号は、いつもよりすいていました。
自分の望みを優先させたわけだが、愛知県よりこっちのほうが感染者数は少ない。今回はお隣さんに顔出しはやめておこう。先方がどう思うか分からないから。


南ジャロジー
寝床南窓から。

「カア、カア、カア、カア」
「チョピ…チョキ…」、「キュピ、キュピ」
「チョピ、チョピッピ」
「キョキョ」
「チョピピッ」、「ケキョピ」
「キョ! キョ!」
空が白んで、04:57。
「カウカウカウ!」
「ホーホケキョチ! キョキョ! ケキョ!」
「ホーホケキョチ! キョキョ! ケキョ!」
「ホケキョ! ぺチョピ! ぺチョピ!」
「ホケキョ! ホーホケキョ! ホケキョ!」
ウンウンウンウンウンウン・・・(船のエンジン音)
ホーホケキョチ! ホケキョ!
ホケキョ! ホー! ホケキョチ! ホーホケキョ! 
声が大きく、澄んできた。目がハッキリ覚めた。


東窓
同じく東窓から。

ホホー、ゴロスケ、ホッホ
ホホー! ゴロスケ、ホ、ホ
ホホー、ゴロスケ、ホッホ
外を見ても暗いだけ。
フクロウが鳴いている、夜明け前、5時45分。


北側西側
北と西。これは地上からの写真。

――先の二つは枕元のメモ帳にあった古いもの。日にちは書いてない。
 昨夜はずっと雨で、上がって間がないようだ。
「キョッピイ、キョッキイ」
「カァ、カアカア」
「チョッチョッチョッ」、「キョッキョッキョッ」
「ピロピロピロピロ」
「ピョピイ! キョキイ!」
「キョットピイ、キョットピイ! チョットキィ!」
「ピョー、ピョケピョキ」
「キョ―キョケピョ!」、「ピョキ!」
「ポー、チョメチョキ」
「ポー、ポッペッチ」
「ホーホケキョメ」
「ホー、ポッケッピ!」

60ro-は目も耳も良くないので鳥の観察は向いてない。
ハッキリ区別できるのは、カラスとトンビとメジロだから何をか言わんや。
でも、いろいろ聞こえる。
「ポー……」
鳥の声らしくない音に時刻を見たら7時のサイレンだ。雨の影響かスピーカーの音がすっぽ抜けて聞こえた。
そろそろ起きるかね。


2020/05/12

作業場にいます

作業場にいますⅠ
主の帰宅を待っている9坪ハウス。


「外出ではない。帰宅するのだ!」
そう言いたい気持ちはあるのだけれど、今月は志摩に行かずに、ずっと愛知の作業場にいます。
初期の頃こそ休み日をひねり出せず、行けない月もあったが、ここ10年ほどは月いちのペースで9坪ハウス逗留を続けてきた。
今回行かないのは、言わずと知れたコロナ騒ぎ。
もともと人の少ない場所を選んだわけで、逗留中はお隣さんと一、二度言葉を交わすくらい。一週間誰とも会わないこともある。
感染リスクはとても低いと思うのだが、三重県知事に「県境を越えて来ないでほしい」と言われちゃ意欲がなえる。片道3時間半のドライブを楽しんでるわけじゃない。
感染リスクは低いと言っても、途中で食品スーパー、ときにホームセンターに寄るし、道中で事故など起こせば非常にやっかいだ。
感染を減らすためには、やっぱり出かけちゃマズいんだろうなあと、結局自重する。


ところでその感染のニュースの中に、ビックリするものがある。

作業場にいます





そのうちの一つ。
中日新聞。
2020/5/3。



コロナ症状の無い、感染とは無縁と思われた人々の数%にすでに感染歴(抗体)があるという報告。
もしその報道どおりなら、防御ラインはとっくに突破されて、もはや感染は蔓延してることになる。ケロリとしている感染者。
誰もがすでに感染者の可能性があって、感染者や医療者をバイ菌あつかいする人も実は感染者だったという、笑えない喜劇が起きてるのかも。
門外漢がこれ以上言うことではないし、ハッキリしないことが多いから、善男善女の一人である60ro-も当面は自粛するつもりですが…
早く明らかにして下さいな。



――で、毎日弁当をもって我が作業場に来て、一日過ごしてる。
椅子に座ってる時間が長くて、姿勢に疲れたらハンモックで横になる。
気晴らしに散歩なんて、そんな気には周辺環境がしてくれない。
つくづく小屋暮らしのほうが健康的だなあと思います。
小屋では生活の一つ一つに自分の体を動かさなきゃいけない。
風呂に入るためには30杯のバケツ水を浴槽に流し込まなきゃいけない。
焚きものは欠かせないから、手ノコ片手に林に入って、歩き回って立ち枯れの木を切ってこなきゃいけない。
散歩も、人に会うことは無いから気ままに行く。何かめぼしいものは無いかと、うろうろキョロキョロ、実益を兼ねての探索になる。
ノラ共は達者かねえ。
前回の三和土は、浴槽一杯分の水で練ったが、蒸発して湿気が充満してるんじゃあるまいか。

感染リスクなんて低いのにねえ…また、堂々めぐりだ。
今の状況は、人との交流は希薄でよい60ro-ですら息苦しいから、ニンゲン大好きの人たちには、さぞ辛かろうと思う。
感染歴者は増え続けるわけで……やっぱり堂々めぐり。

作業場にいます2


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2020/05/09

4畳半ハウスを本にするハナシ ⑦

本項の①は2017年11月で、すっかり時間がたちました。
こういう展開は60ro-にも編集Y氏にも予想しづらかったよう。
経過報告です。


ブログ17-11
*カットは本文と直接関係はありません。
送付したものから抜粋。
Y様

℡より先にメールをくれていたのですね。
読み返して、ボールは今こっち側なのかと。

思うところを一通り書いてしまうので、Yさんを不愉快にさせるかもしれない。
あ、長くなるかも。急ぎのものではないから、時間のある時に読んでください。

本は――できればいいな。できなければ仕方ないな。執着はしません。
ただ刊行を期待する声はあるわけで、やっぱり「できたらいいな」ではあります。
“何月までに出せないと困る、何月までにゲラを見たい、と締め切りを――”はこちらが提示したらそうなるものですか?
当方には、今後本作りにかかる労力とYさんの現状の大変さ加減が分かりません。
締め切り提示が力になるならそうします。
締め切りは、近ければYさんが苦しいだけで破綻しそう。遠ければ、例えば5年先では60ro-(近ぢか七十郎)は口先だけのよれよれジーサン、もっと進めばコジン。
良い締め切りを相談しましょう。

以前は「自費出版」を軽口に乗せていた。費用の問題だった。
でも独自の空想世界を展開するマンガや小説と違って、ハウツー本は読者のレベルで物を見る適任の編集者が重要と思う。
小屋を作りたいと言ったYさんは適任の編集者だと思っています。
遅れるが刊行したいと言うなら、お任せしたいと思います。

ブログ17-12

――というのが表側の意見です。
気を悪くするかも、の気がかりが以下。
書籍化のハナシが上がったのはもう2年半前で、時間がたっています。思い違いがあったり、心境の変化や情勢も変わります。小屋づくり本にそれは無いのでしょうか?
・小生の小屋づくりやテーマあるいは小生自身に疑問や欠陥が認められた。
・本にする必然性を失った。興味が薄れた、移った。
・会社の方針が変わって小屋づくり本が歓迎されない。
今さらこれらは言い出しづらいので、「時間が取れない」を進行ストップの理由にした。
ジーサンがたっぷりの時間に任せた妄想なら「スイマセン」です。
でも数か月後にYさんはコロナで、60ro-は脚立から落ちて故人かもしれない。長く生きて、「夢にも思わなかった」なんてトンマなセリフは口にしたくない。小生の、妄想はそのための心の準備です。わがカミさんは何度も死んでいるし、娘や孫が死ぬのを見るのは何ともつらい。こっちが先に死ななくっちゃと。妄想ですが。
なんか話がヘンになりました。
ともかく、状況が先の妄想のどれかに該当するなら、計画は終了すべきです。
経過説明をしてくれれば話が違うなどとゴネたりしません。ポシャることはすでに何度も妄想済み。
妄想がまるきり妄想なら、つまらんたわごとです。失礼しました。

7月になったらまたメールします。状況変化や相談はいつでもOK、連絡願います。

          2020年4月11日 ハゼノキ60ro- 
     

ブログ17-1ブログ17-9


これは私信で公開するものではなかったかもしれない。
Yさんに困ると言われたら、削除しましょう。
でも最初に「本作りの経過は、プライバシー以外はブログで何を書いてもらっても構いません」とYさんは言ったので、これもその範疇に入れてほしい。

去年末時点で再開進行中と聞いたきり連絡がないので問い合わせたら、またストップして、「困っている」と言う。
Yさんが明かしたのは、当初は編集部員が多かったらしい。月刊誌の合間に単行本を手掛けられたが、今は人員が減って手が回らない。
いっそ締め切り日を定めてくれたら…
この先も自分にまかせてくれるなら、また会って相談もしたい。
ただ、今はコロナで時期が…

――そうした話を受けて送ったのがこの手紙です。
「人の気も知らないで…!」と怒らせたかしらん。
どういう結末になりますかねえ?
「コロナ」は時間とともに収束するのだろうが、ハテこっちは…? 

ブログ17-5


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2020/05/06

さし掛け寄棟プラン

差し掛け屋根を作る予定です。
寄棟屋根のスタイルです。
( 屋根材はアスファルトシングル)

壁から桁の芯まで175㎝。
長さは800㎝。
柱――105角。柱間2,4m
桁――105×120
質問
1.垂木は2x4材でよいですか。
2.角の隅木は2x6材でよいですか。
3.掛けは30x105㎜でよいですか。

という質問をKawaMuさんから受けました。
材寸に不足は無さそうです。
DIYで自分で作ってみたいというお客さんにアドバイスをする想定で、シミュレーションします。

作りたい屋根はこういうもの。
結構大掛かり。

ブログ16さし掛け1

さし掛けで寄棟屋根はあまり聞かない。作りにくいのだけれど、こだわりがあるのでしょう。その線で進めます。

さし掛け屋根を作るとき、大工が一番に気にするのは、屋根をかける現況の壁の状態。
これから作る屋根の重さの半分弱は既設壁にかかるわけで、そこがすでに弱っていたら後日トラブルが起きる。
壁に窓があって、上からの重量で垂れそうなら、いずれ具合悪いことになりかねない。
いよいよとなったら突っかい棒という手もあるが、お客さんは承知するかな?
(ちょっと老朽家屋を想定し過ぎ? 「うちはそんなにボッコじゃない」と言われるか?)


先の材寸で注釈が要るのは「掛け」です。
掛け自体は、105×30あるいは90×40、105×45あたりが一般的。
もし既設壁に柱が90センチおきにあって、90センチピッチで掛けを釘固定できるなら、105×30で十分。もし柱がなくても間柱(105×30や45角)にキッチリ釘が効けば、やはりこのサイズで大丈夫。(強度は良いが幅が狭くてタルキ釘は少し打ちにくいかも)
掛けは既設壁次第なので、ゴツけりゃ丈夫ってことでもない。ガッチリ柱に留めることが大事です。


既設壁をめくらず、仕上げ壁の上から掛けを打つ場合は柱位置を探す。
ブログ16さし掛け2仕上げ材と柱の間に空洞があって釘の効きが悪い時は、仕上げ材をめくって隙間を詰めるか、いっそ添え柱を立てて重量を任せてしまう。(突っかい棒です)


左絵は外壁材の上から掛けを打つ場合。
柱や下地材を定めて釘を打つ。
釘が頼りなければ、荷重は突っかい棒という奥の手。





柱・桁にサイズ不足は全く無い。

2×4タルキも、60センチピッチ以下なら問題ない。

隅木は、2×4材1本で滑り込みセーフ。2×6(38×140)は当然セーフだが、タルキとH寸法が違うので、桁をえぐるなど高さ調整をしなきゃいけない。

2×4のダブル隅木にするのが合理的でやりやすいかと。
ブログ16さし掛け③
ブログ16さし掛け④
別項から持ってきた絵。
左絵のような方法で高さ調整をする。
右はタルキと同寸のダブル隅木。


早いほうが良いかと、ちょっとバタバタ書きました。乱筆ご容赦。
毎度のことですが、材寸OKは最大積雪30センチくらい。60ro-在住地が前提です。
強度計算の内容は「2×4で作る4畳半――⑤」でやろうかと…


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